7月から8月末にかけて、私たちの自然森林農園では低木から中木、高木までの果樹や畑の野菜、それらを囲む雑草までが勢いよく葉を広げ、深緑、青緑、黄緑等々、さまざまな緑の色が太陽光とのコラボを繰り広げます。目にも鮮やかな緑のコントラスト、草木のかぐわしい香りに心と身体が再生するのをもっとも実感するのがこの季節です。
そんな‟緑のエネルギー“が最高潮に達した8月14日、東京都江戸川区の国際交流プロジェクト「青少年の翼」に選ばれた中高生18名が、当農園を訪れました。
実は私(Takae)自身が江戸川区で産湯を使い高校まで江戸川区にお世話になった東京下町育ち。ホノルル市と江戸川区の姉妹提携により昨年設立されたホノルル江戸川区民会の会長を仰せつかったご縁から、「青少年の翼」コーディネーターさまより自然農業体験ができないかというリクエストをいただき、喜んでお受けしたのでした。
江戸川区は現在、利根川から分岐して流れている川や東京湾臨海の海辺が浄化され、公園の数も増加し、都内でも環境保護活動に力を入れている区の一つとして注目されています。しかし毎日勉強と部活動に忙しく大自然に触れる機会がほとんどない子供たちは、当農園に足を踏み入れた当初はやや戸惑った様子を見せ、虫や野鳥に極端におびえる子もいました。
その都会っ子たちが「農業体験」の中で自然の土に触れ、草刈りで汗を流す僅か数時間のうちに明るい笑顔にあふれ、「私たちも自然を大切にして生きていきたい」と元氣にホノルルに帰って行きました。
これまでにも、福岡など他県の自治体や団体からご依頼を受け、中高生による半日自然農業研修を行ってきました。ホノルル市内の大学に通う学生グループのボランティア訪問もありました。そのたびにここで行っていることが、実は日本とハワイに共通の昔ながらの自然農業―山と海をつなぐ自然循環型農業をお手本にしていることを簡単に説明してきました。
その意味を理解し、コオラウ山と緑のエネルギーを浴びながら温かくふんわりした有機の土に実際に手で触わり、大地の新鮮な恵みを分かち合う。ただそれだけの体験を提供するだけなのですが、ああ、この農園の意味はここにもあるんだなあと、しみじみと思います。今後も、都会の子供や若者たちをもっと積極的に受け入れていきましょうと、Garyと話し合っているところです。
セカンドネイチャーファームでの自然森林農業研修にご興味のある方は、E-mail: takaeoj@gmail.comまたは当ウェブサイト最後の問い合わせページからご連絡ください。
(参考1:東京都江戸川区「青少年の翼」プロジェクトーーhttps://www.city.edogawa.tokyo.jp/e027/kosodate/kenzenikusei/tsubasa/index.html)
(参考2:ホノルル江戸川区民会ーーhttps://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kuseijoho/mayor/photo/2023/07/0725-30.html)