自然農法で森林農業を営む私たちにとって、最近とても感動することがありました。
オアフ島のワイマナロにあるこの農園では、バナナ、パパイヤ、ウルなどのトロピカルフルーツが収穫できます。
中でも一番人気はクリーミーで美味しい実をつけるアボカド。しかし、そのアボカドの樹のうちの1本が一昨年の嵐で折れてしまい、大変残念に思っていました。
それが、折れた幹の途中から新しい枝と芽が伸び、この春また花を咲かせたのです。そして先日、小さな緑色の実をいくつも見つけた時は、思わずワーッと歓声をあげてしまいました。
この農場では特別な耕起をしません。化学肥料も農薬も使いません。植物の根と地中の虫や微生物、落ち葉や雑草、鶏糞やミミズたち、そしてふんだんに降り注ぐ太陽と雨。それらの自然の営みに沿った農法を続けてまる3年が経ちました。
ダメージを受けたアボカドの樹の復活は、人間が余計な手を加えなくても土壌が肥えていたことを証明してくれました。自然の生命力の恩恵をいただき、胸がいっぱいになりました。
人間の心身も同じだと思います。
たとえ外因により怪我や病気をしても、普段から自然と調和した生活を送っていれば、自分の潜在的治癒力がきっと生命の再生を助けてくれるはず――そう信じて、これからも健康でバランスの取れた食事やヨガの推進に力を注いでまいります。