嵐で折れたアボカドの樹の復活

アボカドの樹の新しい枝と芽

自然農法で森林農業を営む私たちにとって、最近とても感動することがありました。

オアフ島のワイマナロにあるこの農園では、バナナ、パパイヤ、ウルなどのトロピカルフルーツが収穫できます。

中でも一番人気はクリーミーで美味しい実をつけるアボカド。しかし、そのアボカドの樹のうちの1本が一昨年の嵐で折れてしまい、大変残念に思っていました。

それが、折れた幹の途中から新しい枝と芽が伸び、この春また花を咲かせたのです。そして先日、小さな緑色の実をいくつも見つけた時は、思わずワーッと歓声をあげてしまいました。

アボカドの樹の新しい枝と芽
アボカドの樹の新しい枝と芽

この農場では特別な耕起をしません。化学肥料も農薬も使いません。植物の根と地中の虫や微生物、落ち葉や雑草、鶏糞やミミズたち、そしてふんだんに降り注ぐ太陽と雨。それらの自然の営みに沿った農法を続けてまる3年が経ちました。

ダメージを受けたアボカドの樹の復活は、人間が余計な手を加えなくても土壌が肥えていたことを証明してくれました。自然の生命力の恩恵をいただき、胸がいっぱいになりました。

人間の心身も同じだと思います。

たとえ外因により怪我や病気をしても、普段から自然と調和した生活を送っていれば、自分の潜在的治癒力がきっと生命の再生を助けてくれるはず――そう信じて、これからも健康でバランスの取れた食事やヨガの推進に力を注いでまいります。

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この記事を書いた人

日本の新聞社系週刊誌記者、第二電電(現KDDI)広報責任者を経て米国留学。「持続可能な発展」などの政策比較研究を行い2000年カリフォルニア大サンディエゴ校で太平洋国際関係研究修士号取得。ハワイで有機園芸業を行っていたGary E. Johnsonとの結婚を機に2005年ハワイへ移住。翻訳出版とヨガインストラクターを続けながらGaryと共同で、「健康な食の生産、体と心の浄化、自然生態系の保全」を目的(3Pモットー)にした「森林農業+ヨガ・瞑想」プロジェクトをオアフ島ワイマナロで推進している。

After working as a reporter for a weekly newspaper and as a public relations manager at Daini-Denden (now KDDI), she moved to the U.S. to study comparative policies, such as on “sustainable development.” In 2000, she received her M.A. in Pacific International Relations from the University of California, San Diego, and in 2005, she married Gary E. Johnson, an organic gardener in Hawaii. While continuing to work as a translator, publisher, and yoga instructor, she has been working together with Gary on the Agroforestry + Yoga/Meditation project in Waimanalo, Oahu, which aims to “produce healthy food, purify the body and mind, and preserve the natural ecosystem (3P motto).”

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