夏の収穫祭~バナナ&タロ芋から学ぶサステナビリティ

セカンドネイチャーファームでは、季節の変わり目に会員向けの収穫イベントを行っています。春分、夏至、秋分、冬至・・・と、年に4回。その時期に収穫できる大地の恵みを使ったヘルシー料理を作り、ポットラックランチョン・テーブルに並べます。

6月15日に開催した夏至イベントでは、多くの参加者がタロ(ハワイ語でKalo)水田の泥に初めてつかりタロ芋収穫に挑みました。まずは、このタロ水田担当ボランティアのKyleとLuanaが引き抜き方法を伝授。引き抜いた芋の球茎を食用と栽培用に分けてタロを増やしながら繁殖していく方法、山の湧き水をタロ水田に引き込んで滋養をあたえ農園内の小川から海へ返していく流れなど、循環型自然農法についてもわかりやすく説明してくれました。

その後のポットラックランチョンでは、インドのほうれん草カレー風、タロの葉サグ・パニールやタロ芋のコロッケなど、当園オリジナルレシピを紹介。参加者全員がそれぞれに持ち寄った「分かち合いたい食べ物や飲み物」とともに舌鼓をうち、胃と心を満たしていました。

今年はバナナも豊作です。夏至祭りの前からウィリアムズやアップルバナナなど順々に色づくバナナの樹を見つけては当農園会員やボランティアにお分けしています。食べごろのバナナの樹を一本ずつ倒し実を切り分けていくマニュアル収穫を、息をのんで見守る人々のほとんどが、バナナは収穫したらその樹の命も終るということを初めて聞かされびっくり。しかしその樹の幹や葉が野菜畑の雑草除けや肥料として使われ、倒れた樹の脇からまた小さな新しい芽が出始めているのを発見して歓喜の声を上げます。

こうしてセカンドネイチャーファームでは、自然を主役に、その生態系を舞台に、そして人間は脇役や道具係になって、タロやバナナの生命のドラマを繰り返し繰り返し永続的に演じていきたいと願っているのです。

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この記事を書いた人

日本の新聞社系週刊誌記者、第二電電(現KDDI)広報責任者を経て米国留学。「持続可能な発展」などの政策比較研究を行い2000年カリフォルニア大サンディエゴ校で太平洋国際関係研究修士号取得。ハワイで有機園芸業を行っていたGary E. Johnsonとの結婚を機に2005年ハワイへ移住。翻訳出版とヨガインストラクターを続けながらGaryと共同で、「健康な食の生産、体と心の浄化、自然生態系の保全」を目的(3Pモットー)にした「森林農業+ヨガ・瞑想」プロジェクトをオアフ島ワイマナロで推進している。

After working as a reporter for a weekly newspaper and as a public relations manager at Daini-Denden (now KDDI), she moved to the U.S. to study comparative policies, such as on “sustainable development.” In 2000, she received her M.A. in Pacific International Relations from the University of California, San Diego, and in 2005, she married Gary E. Johnson, an organic gardener in Hawaii. While continuing to work as a translator, publisher, and yoga instructor, she has been working together with Gary on the Agroforestry + Yoga/Meditation project in Waimanalo, Oahu, which aims to “produce healthy food, purify the body and mind, and preserve the natural ecosystem (3P motto).”

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