待ちに待った春本番とあの果実

メイヤーレモンの樹

私たちの農園にもようやく春が来て、色とりどりの花々が咲き始めました!
「常夏の島」と呼ばれるハワイも、例年2月か3月初めくらいまでは雨期で肌寒い日が続きます。それが、今年のハワイは春分を過ぎても快晴の日が少なく、日本からの桜便りが終わり4月中旬を過ぎても気温がなかなか上がらず、ずいぶん春の訪れが遅いなあと感じていました。
そして5月。花屋が賑わう母の日を前にして、やっとオアフ島じゅうで春の花々が満開になり、この自然農園もようやく彩り豊かな春本番を迎えています。

化学肥料も農薬も使わない、温室でもない露地育ちなので、うちの花たち野菜たちは日光と空気の変化にとても敏感です。ついこの間まで雨空の下で寒そうにしていた花の蕾はこの一週間ほどで一斉に開花し、野菜たちも大きな葉をぐんぐん伸ばして、周囲の雑草たちと成長を競い合っています。

さらにーー当農園開拓直後に植樹をして以来、葉や枝の手入れを小まめに行いながら待つこと4年間、ついにマイヤーレモンの樹に実がつきました!(記事巻頭の写真参照)
マイヤーレモンは、20世紀初頭フロリダをベースに外国の種や植物の探索をしていた農務省のフランク・マイヤーさんが中国から持ち帰ったマンダリンオレンジと従来のレモンとを接ぎ木して生まれた品種だそうです。通常のレモンに比べて皮が薄くてきめ細かく、その分中身は香り豊なジュースがたっぷり。レモンの酸味にみかんの甘さがほんのり加わって・・・・と、書いているだけでもう口じゅうに唾液が広がるほど、垂涎ものの美味しさなのです。
この青い実が熟れて食べごろになるまであと約半年。オレンジがかった美しい黄色に色づくまで、これまで以上に辛抱強く、大切に育てていきたいと思います。

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この記事を書いた人

日本の新聞社系週刊誌記者、第二電電(現KDDI)広報責任者を経て米国留学。「持続可能な発展」などの政策比較研究を行い2000年カリフォルニア大サンディエゴ校で太平洋国際関係研究修士号取得。ハワイで有機園芸業を行っていたGary E. Johnsonとの結婚を機に2005年ハワイへ移住。翻訳出版とヨガインストラクターを続けながらGaryと共同で、「健康な食の生産、体と心の浄化、自然生態系の保全」を目的(3Pモットー)にした「森林農業+ヨガ・瞑想」プロジェクトをオアフ島ワイマナロで推進している。

After working as a reporter for a weekly newspaper and as a public relations manager at Daini-Denden (now KDDI), she moved to the U.S. to study comparative policies, such as on “sustainable development.” In 2000, she received her M.A. in Pacific International Relations from the University of California, San Diego, and in 2005, she married Gary E. Johnson, an organic gardener in Hawaii. While continuing to work as a translator, publisher, and yoga instructor, she has been working together with Gary on the Agroforestry + Yoga/Meditation project in Waimanalo, Oahu, which aims to “produce healthy food, purify the body and mind, and preserve the natural ecosystem (3P motto).”

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